初めてのカードローン利用で知っておきたいポイント

カードローンは、クレジットカード会社や銀行などが提供する個人向けの融資サービスで、担保や保証人が原則不要です。住宅ローンや自動車ローンと違い、契約時に決まった枠内であれば何度でも借り入れや返済を繰り返せるのが大きな特徴となっています。

カードを使ってATMから現金を借りることもできますし、最近ではスマホアプリだけで完結するサービスも登場しました。使い道は基本的に自由なので、急な冠婚葬祭費や家電の買い替え、旅行費用など、さまざまな場面で活用できます。

主な種類と金利の違い

提供元によって、カードローンは大きく3つに分かれています。

種類 提供元 金利の傾向 融資スピード
クレジット・信販系 クレジットカード会社など 低め 最短即日
銀行系 都市銀行・地方銀行など 低め 1日~1週間程度
消費者金融系 消費者金融会社 高め 最短30分

金利の低さで選ぶなら銀行系やクレジット系がおすすめですが、急いでいるときは消費者金融系が素早く対応してくれることもあります。ご自身の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。

他のローンとはどう違う?

住宅ローンや教育ローンは1回借りたらそれで終わりですし、お金の使い道も決まっています。しかしカードローンは限度額の範囲内なら繰り返し借りられて、使い道も原則自由。この手軽さが最大の違いです。

ただし金利は住宅ローンなどに比べると高めに設定されているため、長期間借りるのには向いていません。必要なときに借りて、なるべく早めに返すのが基本となります。

初めて利用するときの選び方

カードローンを選ぶ際に押さえておきたいのは、金利、申込方法、返済のしやすさ、審査スピードの4点です。どれを優先するかで選ぶべきサービスが変わってきます。

金利をしっかり確認する

金利は利息の金額に直結するため、できるだけ低いものを選びたいところです。各社のウェブサイトには「年4.0%~18.0%」といった形で記載されていますが、初回の契約では上限金利が適用されることが多いので、上限の数字を必ずチェックしましょう。

たとえば10万円を年15%の金利で30日間借りると利息は約1,250円、90日間なら約2,510円になります。期間が長引くほど利息は増えていくので、金利の差がじわじわ響いてきます。

申込や返済の手段

WEB完結で申し込めるサービスなら、外出せずにスマホやパソコンから手続きできます。一方、無人契約機を使えば、その場でカードを受け取れることもあります。

返済方法も重要で、多くの場合は以下の選択肢があります。

  • 指定口座からの自動引き落とし
  • コンビニや銀行のATMでの入金
  • インターネットバンキング経由の振込

自分の生活スタイルに合った返済方法を選べるかどうかも、長く付き合ううえで大切なポイントです。

審査のスピードと必要書類

カードローンには必ず審査があります。どの会社でも審査なしで貸してくれることはありません。もし「審査なし」を謳っている業者があれば、違法業者の可能性が高いので近づかないようにしましょう。

審査の基準は各社で異なり、年収や勤務先、過去の返済履歴などが総合的に判断されます。最短即日で結果が出るところもあれば、1週間程度かかるところもあるので、急ぎの場合はスピードも考慮に入れてください。

利用するときの注意点

便利なカードローンですが、使い方を間違えると返済が苦しくなることもあります。いくつかの注意点を頭に入れておきましょう。

借りすぎを防ぐ

限度額があるからといって、その金額をすべて使ってしまうのは危険です。返済できる範囲内で借りることを常に意識しましょう。特に生活費の不足を補うためにカードローンを使うと、返済でまた生活費が足りなくなり、さらに借りる…という悪循環に陥りがちです。

「本当に必要な金額か」「返済のめどは立っているか」を自問してから借りるようにすると、無理のない利用ができます。

返済期間と利息の関係

返済期間が伸びれば伸びるほど、利息の総額は増えていきます。たとえば10万円を年15%で借りた場合、30日で返せば利息は約1,250円ですが、180日かけて返すと約4,400円になります。

余裕があるときに追加で返済する「繰上返済」を活用すれば、返済期間を短縮でき、利息の負担も減らせます。ボーナスが入ったときなどに、少しでも多めに返すよう心がけるとよいでしょう。

信頼できる借入先を選ぶ

初めての利用なら、大手の金融機関や有名なブランドのカードローンを選ぶのが安心です。貸金業法に則って運営されているかどうかも確認しておきましょう。法律に基づいて営業している会社であれば、無理な貸し付けや取り立てはありません。

カードローンは正しく使えば、急な出費に備える頼もしい味方になります。金利や返済方法をよく比較し、自分に合ったサービスを選んで、計画的に活用していきましょう。

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